構成組織専用ページへログイン

知識をつけよう

HOME > 知識をつけよう > 法律マメ知識

知識をつけよう

法律マメ知識

【損害賠償】:損害賠償の請求

Q. Xは友人Yに音楽CDを貸したところ、歌詞カードを破られてしまいました。
XはYに対し、損害賠償を請求できますか。
A. 1.
「物を貸す」ということは「貸しましょう」「借りましょう」という貸借契約を締結することです。
そして、これには、有償である「賃貸借契約」と無償である「使用貸借契約」とがあります。
この「タダ」か「タダでない」かによって、借主の権利の大小、貸主の義務の大小に違いが出てきます。
たとえば、貸借期間の長短、修繕義務の有無などです。
しかし、借主が「借りた物」を「その物の用法(使い方)」に従って「適切に(法律では「善良なる管理者の注意義務」といいます)」使用しなければならないという点では、「タダ」でも「タダでない」場合でも同じです。不適切に取り扱った結果、「借りた物」を損傷すれば、それによって生じた損害を賠償しなければならないのは、「タダ」でも「タダでない」場合でも当然です。
 
2.
そこで本問ですが、XはYに音楽CDを貸したのですから、これらを適切に使用して、後日歌詞カードと共に返す義務があります。これは、「タダ」か「タダでない」かによって変わらない義務です。にもかかわらず、Yが歌詞カードを破ってしまった(故意・過失を問いません)のですから、損害賠償義務が発生します。
問題は、どの程度の損害とみるかです。音楽CDの破損であれば、貸借の本体ですから、その音楽CDの中古価格が損害額といえます。しかし、歌詞カードは、音楽CDの付属であり、不可欠なものではありません。また、通常はそれ自体として価値があるものではありません。
そこで、歌詞カード自体が特別であり、プレミアがつく程であるというような場合とか、Xから「この歌詞カードは大切だから丁寧に」などと言われていた場合とかはともかく、通常は損害賠償まで求められないと思います。Yがタダで借りている場合でも同様と思います。

[前ページに戻る]